ぎっくり腰とは急に起こる腰痛全般を表し、正しい病名は「急性腰痛症」と言います。
一般的には、重いものを持ち上げる時に発症することが多く、運輸業や清掃業、介護業界で働く方に多いと言われています。
しかし、朝起きた時やじっとしていてもぎっくり腰になることがあります。
誰にでも起こり得るぎっくり腰はどのように予防し、どのように改善していくべきかご存知でしょうか。
ぎっくり腰の予防方法
・身体の使い方を自己分析し正しい動き方へ
ぎっくり腰を起こさないためには、腰に負担のかからない動作方法を習得する必要があります。
まずは日常生活内のどの場面で腰に負担がかかっているかを自分自身で見直してみましょう。
特に気をつけるべき動作は、起床時、顔を洗う時、物を拾う時などが挙げられます。起床時は身体をすぐに起こさずに、一度横向きを介して起き上がること。顔を洗う時は腰から曲げずに膝も少し曲げて腰への負担を分散すること。物を拾う時も同様で腰から曲げて手を伸ばして拾うのではなく、膝を曲げる癖をつけること。これらのちょっとした意識が腰への負担の軽減につながります。
・姿勢を意識する
意外かもしれませんが、腰への負担は立っている時よりも座っている時の方が負荷がかかります。
特に長時間座る方は悪い姿勢のまま筋肉が固まってしまい、急に立ち上がると負荷が強くかかってしまいます。 椅子に座る場合は深く腰掛け、適宜立ち上がる時間を作るようにしましょう。
ぎっくり腰の改善方法
ぎっくり腰は通常1週間程度で大幅に症状が治りますが、再発する可能性や慢性的な腰痛につながる可能性があります。症状の改善はもちろん、再発を予防することも非常に重要となるため、早期から積極的に運動を行うことが不可欠です。
ぎっくり腰は、腰周囲の筋肉が過度に緊張している場合や、関節の可動性が悪くなっている場合など様々です。特に中高年の方や加齢に伴う骨密度の変化、背骨の変形などがあると、筋力や関節に左右差がでたり、過度に負担がかかってしまいます。
それらに対して、腰に負担をかけずに筋力アップができる水中ウォーキングや寝転んで行うことができる、腹筋と背筋の運動が腰痛の改善と再発防止につながります。
運動の種目や回数に関しては症状によって異なるため、まずは整体院などで専門家に相談した上で運動を始め、改善と再発予防に努めることが一番の対策と言えます。
ぎっくり腰の原因は様々です。誰もが起こる可能性があるため、普段から腰痛をお持ちの方、デスクワークの多い方、力仕事の多い方は日常的に注意するようにしましょう。