6月〜7月にかけて雨の日が増え、朝の目覚めや夜の寝つきの悪さ、日中の極度な眠気による意欲の低下など、自分自身でもはっきりとわからない体調不良に悩まされる方もいるのではないでしょうか?
そもそも季節の変わり目であり、自律神経の乱れが生じやすいと言われていますが、気候の変化も影響しています。
本記事では、気候と睡眠そして自律神経の因果関係について解説します。
そもそも自律神経ってなに?
そもそも自律神経ってよく耳にしますが、一体何なのかよく分かっていない人もいるかと思います。
自律神経とは血圧や呼吸数など、体内の機能を調調節している神経系のことを表しています。
意識的に機能させるものではなく、その場の環境に応じて体内が自動的に調節します。そして自律神経はさらに「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立っています。
交感神経
交感神経とは臓器や器官などの働きを向上させる神経系です。主に活動しているときに心拍数を高め血圧を上昇させる働きなどがあります。
副交感神経
交感神経とは反対に臓器や器官などの働きを抑制させる神経系です。副交感神経が優位に働いているときは主に心拍数を下げ血圧を下降させる働きがあります。
ではこれらの自律神経が梅雨や睡眠とどのように関係しているのでしょう?
梅雨と睡眠との関係性
気温や湿度の変動が自律神経の乱れを引き起こす原因になります。
高温多湿では交感神経が優位となりやすく、それに伴い心拍数の増加や血圧の上昇といった反応が起こり睡眠の質に影響し、その上体温調節も難しくなり、発汗なども睡眠の質に関わります。
一方気候の影響により自律神経の乱れが起こり、副交感神経優位となると体内の調節機構は休息した状態が増えることになります。
その影響で眠気や倦怠感、体のだるさといった症状につながります。
しかし日本に住んでいる以上梅雨は避けられません。
ではどのように対処すると良いのでしょうか?
梅雨時期の自律神経の乱れの対処法
・朝食をとる
朝食を食べることで副交感神経優位の状態から交感神経優位の状態にスムーズに切り替えることができます。
・定期的に運動を行う
日光浴なども効果的ですが、梅雨の時期は難しい日が多いでしょう。
代わりにスクワットやウォーキングなどが効果的です。リズミカルな運動が眠気を促すホルモンの分泌を促します。自宅にウォーキングマシンやバイクエルゴなどがある方は積極的に活用しましょう。
・気象病対策アプリの活用
近年様々な対策アプリが導入されています。
事前に不調になり得る可能性のある時間帯を把握しておくことで、前日に睡眠時間を調節するなど対策はとれますよね。
以上の様に食事、運動、睡眠は健康を維持するために欠かせないということが分かって頂けたでしょうか。
気温や天候の変化、特に今は梅雨なので、そういった変化が激しい時期ですので、どうしても自律神経が乱れてしまうこともあると思いますが、過ごしにくい時期でも前向きに考え対策することで、大きく生活の質が変わるのではないでしょうか。