先週からお話させて頂いていますが、インナーケアには、体の内側からアプローチすることで、さまざまな効果が期待できます。
本記事では、代表的な効果を詳しく解説していきます。
インナーケアで期待できる効果
1 美肌効果
インナーケアは、肌の根本原因にアプローチすることで、シミ、くすみ、ニキビ、乾燥、毛穴、たるみなど、さまざまな肌トラブルの改善につながると期待されています。
外側から補うスキンケアとは異なり、体の内側から肌細胞を活性化させるため、より根本的な改善を目指せる点が魅力です。
1.1 肌のターンオーバー促進
肌は、表皮の一番下の層である基底層で生まれた細胞が、徐々に表面へと押し上げられ、最終的に垢となって剥がれ落ちる「ターンオーバー」を繰り返しています。
インナーケアでは、良質なタンパク質やビタミン、ミネラルなどを摂取することで、このターンオーバーを正常化し、肌の生まれ変わりを促進します。
その結果、シミやくすみが薄くなり、透明感のある明るい肌へと導く効果が期待できます。
- ターンオーバー促進に効果的な栄養素:ビタミンA、ビタミンC、タンパク質、亜鉛
1.2 肌の保湿力アップ
肌の乾燥は、さまざまな肌トラブルの原因となります。
インナーケアでは、セラミドやヒアルロン酸など、肌の水分保持に重要な役割を果たす成分を生成する働きをサポートします。
これにより、肌のバリア機能が向上し、外部からの刺激から肌を守りながら、潤いを保つことができます。
- 肌の保湿力アップに効果的な栄養素:セラミド、ヒアルロン酸、ビタミンB群
1.3 皮脂分泌のバランス調整
皮脂は肌を保護するために必要なものですが、過剰に分泌されるとニキビや毛穴の詰まりの原因となります。
インナーケアは、ホルモンバランスを整えたり、抗炎症作用のある栄養素を摂取することで、皮脂分泌を正常化し、トラブルの少ない健やかな肌へと導きます。
- 皮脂分泌のバランス調整に効果的な栄養素:ビタミンB群、ビタミンE、亜鉛
2 ダイエット効果
インナーケアは、単に体重を落とすだけでなく、体の内側から代謝をアップさせ、太りにくい体質作りを目指すことができる点が特徴です。
健康的に痩せることを目指せるため、リバウンドしにくいというメリットもあります。
2.1 基礎代謝アップ
基礎代謝とは、生命維持活動のために最低限必要なエネルギー消費量のことです。
インナーケアでは、筋肉量を増やす、体温を上げる、ホルモンバランスを整えるといったアプローチで基礎代謝をアップさせ、効率よく脂肪を燃焼しやすい体作りを目指します。
- 基礎代謝アップに効果的な栄養素:タンパク質、鉄分、ビタミンB群
2.2 腸内環境改善
腸内環境は、ダイエットと密接に関係しています。
インナーケアでは、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことで腸内環境を整え、栄養吸収を促進、代謝アップ、便秘解消などを促します。
健康的な腸内環境は、ダイエットだけでなく、美肌や免疫力アップにもつながります。
- 腸内環境改善に効果的な栄養素:食物繊維、オリゴ糖、発酵食品
2.3 食欲のコントロール
インナーケアでは、血糖値の上昇を抑える、満腹感を得やすい栄養素を摂取するといった方法で、食欲をコントロールし、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
また、ストレスによる食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
- 食欲のコントロールに効果的な栄養素:食物繊維、タンパク質、低GI食品
3 冷え性改善効果
冷え性は、血行不良によって身体の末端まで温かい血液が行き渡らないことが原因で起こります。
インナーケアは、血行促進効果のある栄養素を摂取したり、基礎代謝を上げることで、体の内側から冷え性を改善していきます。
3.1 血行促進作用
インナーケアでは、血管を拡張したり、血液の流れをスムーズにする働きを持つ栄養素を積極的に摂取することで、血行を促進します。
冷えやすい手足の先まで温かい血液が行き渡るようになり、冷えの改善につながります。
- 血行促進に効果的な栄養素:ビタミンE、EPA・DHA、イチョウ葉エキス
3.2 基礎代謝アップ
基礎代謝が向上すると、体内で作られる熱量が増加し、冷えにくい体作りに繋がります。
筋肉量を増やす、体温を上げる効果のある栄養素を摂取することで、基礎代謝アップを目指します。
- 基礎代謝アップに効果的な栄養素:タンパク質、鉄分、カプサイシン
3.3 自律神経のバランス調整
自律神経の乱れも冷え性の原因の一つです。
インナーケアでは、リラックス効果のある栄養素やハーブなどを摂取することで、自律神経のバランスを整え、冷えの改善を促します。
- 自律神経のバランス調整に効果的な栄養素:ビタミンB群、マグネシウム、GABA
4 免疫力アップ効果
免疫力は、体内に侵入したウイルスや細菌から体を守る、健康を維持するために欠かせない機能です。
インナーケアでは、免疫細胞の働きを活性化する栄養素を摂取したり、腸内環境を整えることで、免疫力アップを目指します。
4.1 免疫細胞の活性化
免疫細胞は、体内に侵入してきたウイルスや細菌を攻撃し、排除する役割を担っています。
インナーケアでは、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛など、免疫細胞の働きを活性化する栄養素を摂取することで、免疫力アップを図ります。
栄養素 | 働き |
---|---|
ビタミンC | 白血球の働きを強化し、免疫力を高める |
ビタミンD | 免疫細胞の働きを調整し、免疫機能を正常に保つ |
亜鉛 | 免疫細胞の生成を助け、免疫機能を維持する |
4.2 腸内環境の改善
腸は、人体最大の免疫器官とも呼ばれており、免疫機能に大きく貢献しています。
インナーケアでは、善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで、免疫細胞の活性化を促進し、免疫力アップを目指します。食物繊維やオリゴ糖、発酵食品などを積極的に摂取することで、腸内環境を整えられます。
- 腸内環境改善に効果的な栄養素:食物繊維、オリゴ糖、発酵食品
4.3 睡眠の質向上
質の高い睡眠は、免疫力アップに欠かせません。
インナーケアでは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促す栄養素を摂取したり、リラックス効果のあるハーブティーなどを摂取することで、質の高い睡眠をサポートします。
十分な睡眠をとることで、免疫細胞が活性化し、免疫力が高まります。
- 睡眠の質向上に効果的な栄養素:トリプトファン、マグネシウム、グリシン
これらの効果はほんの一部であり、インナーケアは個人差があるものの、体の内側から健康と美をサポートしてくれる可能性を秘めています。日々の生活に取り入れて、その効果を実感してみてください。
参考資料:
大塚製薬
テルモ