先日は多汗症について解説しました。
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多汗症とは、普通な人ではそんな汗をかかないような状況下でも多くの汗をかいてしまうことがあります。
それは詳しくは解明されてはいませんが、ストレスが要因であったりと言われています。
そんな多汗症ですが、どのように対処すればいいのでしょうか。
本記事では、多汗症の対処法について説明します。
多汗症の対処法
多汗症の対策方法ですが、大きく分けて3つあります。
1つ目は薬の使用、2つ目が手術、3つ目が注射です。それぞれ詳しく解説します。
外用薬と内用薬
まず1つ目の薬の使用ですが、簡単に言いますと、塗り薬や飲み薬を使用する方法です。塗り薬には塩化アルミニウムという成分が含まれているのですが、その成分には汗をかくのを減らす効果があります。しかし肌が荒れることがあるので、注意が必要です。
飲み薬は塗り薬では効かないという方や精神的な不安やストレスが原因で汗をかいていると思われる人に処方されること多いです。
ただそういった薬には自律神経に作用する薬なども含まれるので、必ず病院で医者からの説明を受けた上で使用してください。
手術
2つ目は手術です。 多汗症を防ぐためには交感神経遮断術という手術を受ける必要があります。
この手術は、発汗を司る交感神経の一部を遮断するという手術です。
この手術は発汗を劇的に減少させることができますが、背中や胸など他の部位で過剰に汗をかくことがあるので、手術を受ける際は事前にしっかりと医師の方から説明などを受けた上で治療をすすめなければなりません。
注射
最後は注射による対処法です。多汗症の治療に使われるのはボトックス注射というのですが、これは主に顔のしわをなくすために使われることで知られています。
ボトックス注射は、神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑え、結果として汗腺の活動を抑制します。
注射による治療は即効性がありますが、どうしても費用が高額になってしまう点と、持続期間が約半年とも言われているので、その部分がネックとなります。
以上の様に、多汗症の対処法は様々ありますが、どの方法を選ぶにしても専門の医師の方と相談した上で決めることが大事だと思います。