美容効果で雑誌やSNSで話題となっているヘパリン類似物質をご存知でしょうか?
肌の乾燥や肌荒れなどの皮膚症状に対して使用されている医療用医薬品になります。
医療用として使われてきたことにより、高い保湿機能が非常に話題となり美容目的でも使用される機会が多くなってきています。
ヘパリン類似物質とは?
そもそもヘパリンとは、医療現場において抗凝固薬として血液を凝固する目的で血栓塞栓症の予防や透析の際に血液が凝固するのを防止する薬剤として使用されています。
また、高い保湿性能を持つ物質であることも知られており、この構造と似た物質がヘパリン類似物質です。
水分を保持する作用を持ち、医療機関では保湿アイテムとして皮膚疾患などに対して、軟膏として処方されていることが多いです。
そのヘパリン類似物質が保湿スキンケアアイテムとして美容を目的に使用されることが増えています。
ヘパリン類似物質の主な美容効果
・保湿、保水効果
肌の細胞の水分保持機能として働き、皮膚内の水分を保つ作用があります。水分を保つことができると、肌のバリア機能としても作用し、乾燥の防止や肌荒れの改善に効果があります。また、クリーム状の場合はより保湿力が高いとされています。
・血行促進作用
血流が促進されることで肌のターンオーバーを促進し不要な角質を排出することが期待できます。また、目の下のクマに対しても効果的とも言われています。
・抗炎症作用
乾燥などが原因で肌のバリア機能が低下した状態では、ニキビや肌荒れといった急性の炎症を起こしやすくなります。
ヘパリン類似物質により、保湿や保水力が高められると、炎症を防止・鎮静する作用が期待できます。
ヘパリン類似物質に副作用はあるのか
ヘパリン類似物質は大きな副作用のリスクはありません。
子供から高齢者まで幅広い年齢層、病気に対して使用されている医療用薬品です。
顔や体など全身の広い範囲に使用することができます。しかし、リスクは低いといっても薬に副作用はつきものです。
主には皮膚炎やかゆみ、発疹、紫斑などが起こり得るとされています。
これらの症状が見られた場合はすぐに皮膚科への受診が必要なため注意しなければいけません。ただ、用法用量を守り正しい使用方法であれば問題はありません。
ヘパリン類似物質 | まとめ
ヘパリン類似物質はあくまで薬用有効成分です。
保湿タイプのスキンケアアイテムを選ぶなら成分一覧を確認し、ヘパリン類似物質が含まれるものを選ぶと良いでしょう。
ただし病院などで使用されているものはヒルロイドと言い、医療用医薬品にあたるため、処方箋がなければいけません。
もし通販などで市販のものを購入する場合は、ヘパリン類似物質を含んでいるアイテムかどうかは必ず確認しましょう。
ヘパリン類似物質のような薬用有効成分が入ったスキンケアでを取り入れて、美肌を目指してみてはいかがでしょうか。