「背中ニキビ、デコルテニキビができやすいけど、顔のニキビとは違うの?」と疑問に思っていませんか?
実は、背中やデコルテは顔に比べて皮脂量が多く、摩擦などの刺激を受けやすい部分ですよね。
そのため、顔とは異なる原因でニキビができてしまうことがあります。
この記事では、背中ニキビ・デコルテニキビの特徴や原因について詳しく解説します。
1. 背中ニキビ・デコルテニキビって?顔のニキビと何が違うの?
1.1 背中ニキビ・デコルテニキビの特徴
背中やデコルテは、顔に比べて皮脂腺の数が多く皮脂分泌が多い部分です。そのため、毛穴が詰まりやすく、ニキビができやすい状態にあります。また、背中は自分では見えづらく、ケアがおろそかになりがちです。
その結果、マラセチア菌などの雑菌が繁殖しやすく、炎症が悪化しやすいため、治りにくい、跡になりやすいといった特徴があります。
背中ニキビ・デコルテニキビは、思春期以降の女性に多く見られます。
これは、ホルモンバランスの乱れや、衣服による摩擦、ムレなどが原因と考えられています。
1.2 顔のニキビとの違い
顔のニキビと背中ニキビ・デコルテニキビでは、原因や症状に違いがあります。
項目 | 顔のニキビ | 背中ニキビ・デコルテニキビ |
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原因 |
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症状 |
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顔のニキビは、皮脂やメイク汚れなどが原因で毛穴が詰まることで発生しやすく、炎症を起こしやすい傾向があります。
一方、背中ニキビ・デコルテニキビは、摩擦やムレ、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しなどが原因で発生しやすく、硬くしこりやすいのが特徴です。
また、色素沈着を起こしやすく、ニキビ跡として残りやすいという点も、顔のニキビとは異なる点です。
2. 背中ニキビ・デコルテニキビの原因
背中ニキビやデコルテニキビができる原因は、顔のニキビと共通している部分も多いですが、体の部位によって異なる点もあります。
ここでは、背中やデコルテにニキビができやすい原因を詳しく解説していきます。
2.1 ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、皮脂分泌を過剰にし、毛穴詰まりを引き起こしやすくなるため、ニキビの原因となります。
特に、思春期や生理前、妊娠中、ストレスを感じやすい時期などは、ホルモンバランスが乱れやすく、背中ニキビ・デコルテニキビができやすくなります。
- 女性ホルモンの変動:生理周期や妊娠などによって、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランスが乱れると、皮脂分泌が活発になり、ニキビができやすくなります。
- 男性ホルモンの影響:男性ホルモンの一種であるテストステロンは、皮脂分泌を促進する作用があります。思春期には、男女ともにテストステロンの分泌が増加するため、ニキビができやすくなります。
- ストレス:ストレスを感じると、自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れやすくなります。また、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されると、皮脂分泌が促進され、ニキビが悪化しやすくなります。
2.2 皮脂の過剰分泌
背中やデコルテは、顔に比べて皮脂腺が多い部位です。そのため、皮脂が過剰に分泌されやすく、毛穴が詰まりやすくなります。
毛穴が詰まると、アクネ菌が繁殖しやすくなり、炎症を起こしてニキビへと発展します。
- 体質:遺伝的に皮脂分泌が多い体質の人は、背中ニキビ・デコルテニキビができやすい傾向があります。
- 高温多湿な環境:気温や湿度が高い環境では、皮脂分泌が活発になります。特に、夏場や梅雨時期は、背中ニキビ・デコルテニキビが悪化しやすいため注意が必要です。
- 食生活:脂っこい食事や甘いものの摂り過ぎは、皮脂分泌を増加させる原因となります。特に、動物性脂肪や糖分の多い食事は、ニキビを悪化させる可能性があります。
2.3 摩擦や刺激
背中やデコルテは、衣服や下着、バッグなどと摩擦を起こしやすい部位です。
摩擦や刺激によって、肌のバリア機能が低下し、炎症やニキビが悪化しやすくなります。
- 衣服の摩擦:タイトな衣服や化繊素材の衣服は、肌との摩擦を起こしやすく、ニキビを悪化させる可能性があります。
- バッグの摩擦:リュックサックやショルダーバッグなど、背中やデコルテに当たるバッグは、摩擦によってニキビを刺激することがあります。
- シャンプーやリンスの残留:シャンプーやリンスが、背中やデコルテに残っていると、毛穴詰まりの原因となることがあります。すすぎ残しには十分注意しましょう。
2.4 生活習慣の乱れ
睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどは、ホルモンバランスを崩し、免疫力を低下させる原因となります。
その結果、肌のターンオーバーが乱れ、ニキビができやすくなったり、治りにくくなったりします。
- 睡眠不足:睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を抑制し、肌のターンオーバーを遅らせる原因となります。また、免疫機能を低下させ、ニキビの炎症を悪化させる可能性があります。
- 食生活の乱れ:栄養バランスの偏った食生活は、肌の健康に必要な栄養素が不足し、ニキビができやすくなる原因となります。特に、ビタミンB群やビタミンCが不足すると、皮脂分泌のコントロールがうまくいかなくなり、ニキビが悪化しやすくなります。
- ストレス:ストレスは、自律神経のバランスを崩し、ホルモン分泌や免疫機能に影響を与えます。また、皮脂分泌を促進し、ニキビを悪化させる原因となります。
- 喫煙:喫煙は、血行不良を引き起こし、肌への栄養供給を阻害します。また、活性酸素を発生させ、肌の老化を促進することで、ニキビを悪化させる可能性があります。
- 飲酒:過剰な飲酒は、肌の脱水を招き、バリア機能を低下させます。また、体内のビタミンB群を消費し、皮脂分泌を増加させることで、ニキビを悪化させる可能性があります。
2.5 不適切なスキンケア
乾燥や紫外線などの外的刺激から肌を守るために、正しいスキンケアは欠かせません。
しかし、間違ったスキンケアは、逆にニキビを悪化させてしまう原因にもなります。
- 洗浄力の強すぎるボディソープの使用:洗浄力の強すぎるボディソープは、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、乾燥を招き、ニキビを悪化させる可能性があります。肌に優しい洗浄成分のボディソープを選び、ゴシゴシとこすらず優しく洗いましょう。
- 保湿不足:肌の乾燥は、バリア機能を低下させ、外部からの刺激を受けやすくなるため、ニキビができやすくなります。背中やデコルテも、顔と同様に保湿ケアを行いましょう。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分配合の化粧品がおすすめです。
- 紫外線対策不足:紫外線を浴びると、肌は活性酸素を発生させ、炎症を起こしやすくなります。また、紫外線は皮脂分泌を増加させるため、ニキビを悪化させる可能性があります。外出時は、背中やデコルテにも日焼け止めを塗り、紫外線対策をしっかり行いましょう。
2.6 衣服によるムレ
通気性の悪い衣服を着用すると、汗や皮脂でムレた状態になり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなります。
特に、化繊素材の衣服は、通気性が悪く、汗を吸収しにくい特徴があるため、ニキビができやすい環境を作ってしまいます。
- 化学繊維の衣服:ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、通気性が悪く、汗を吸収しにくい特徴があります。そのため、肌がムレやすく、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
- 締め付けの強い衣服:締め付けの強い衣服は、肌との摩擦を起こしやすく、また、通気性を悪くすることで、ニキビを悪化させる可能性があります。
- 濡れた衣服の放置:運動後やお風呂上がりなど、濡れた衣服を長時間放置していると、雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビが悪化することがあります。濡れた衣服は、速やかに着替えるようにしましょう。
2.7 食生活の乱れ
食生活の乱れは、ホルモンバランスや皮脂分泌に影響を与え、ニキビを悪化させる可能性があります。
高脂肪・高糖質の食事は、皮脂分泌を過剰にし、ニキビの原因となるアクネ菌のエサとなるため、注意が必要です。
また、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、肌のターンオーバーが乱れ、ニキビができやすくなったり、治りにくくなったりします。
控えた方が良い食品 | 積極的に摂りたい食品 |
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バランスの取れた食事を心がけ、肌の健康に必要な栄養素を十分に摂取するようにしましょう。