背中ニキビ・デコルテニキビを悪化させないためのセルフケア

先日、背中ニキビ・デコルテニキビができる原因について解説しました。

背中ニキビ・デコルテニキビを悪化させないためには、毎日のセルフケアが重要です。

本記事では、そういったニキビを悪化させないためのケア方法について説明します。

清潔を保つ、保湿する、生活習慣を見直すなど、今日からできることを始めましょう。

 

ニキビを悪化させないためのセルフケア

1 清潔を保つ

背中やデコルテは皮脂分泌が多い部分ですが、身体の後ろ側にあるため自分で確認しにくく、汚れや汗を落としきれていないことがあります。正しいボディソープを選び、丁寧に洗い流すことが大切です。

1.1 正しいボディソープ選び

背中ニキビ・デコルテニキビを防ぐには、低刺激で洗浄力の強すぎないボディソープを選びましょう。石鹸成分で肌を乾燥させてしまう場合は、アミノ酸系洗浄成分配合のものがおすすめです。また、スクラブやピーリング効果の高いものは、肌への刺激が強すぎる可能性があるので避けましょう。

成分 特徴
石鹸系洗浄成分 洗浄力が高い。肌が乾燥しやすい。
アミノ酸系洗浄成分 低刺激で洗浄力も適度。
高級アルコール系洗浄成分 洗浄力が高く、泡立ちが良い。肌への刺激が強い場合がある。

 

1.2 シャワーの温度と時間

熱いシャワーは肌に必要な皮脂まで奪い、乾燥を招く可能性があります。38度程度のぬるめのシャワーで洗い流し、長時間のシャワーも避けましょう。目安としては10分以内が良いでしょう。

1.3 タオルの使い方

濡れたタオルは雑菌が繁殖しやすいため、清潔なタオルを使いましょう。また、ゴシゴシと強く拭かず、優しく押さえるように水気を拭き取りましょう。タオルの素材は、肌触りの良い綿100%のものがおすすめです。

 

2. 保湿ケア

背中やデコルテは顔に比べて乾燥しやすい部分です。保湿ケアをしっかり行い、肌のバリア機能を保ちましょう。

2.1 保湿剤の選び方

顔と同様に、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたボディローションやクリームを選びましょう。背中ニキビが気になる場合は、ニキビケア向けに作られたノンコメドジェニック(ニキビができにくい)処方のものがおすすめです。

2.2 保湿のタイミング

お風呂上がりは肌の水分が蒸発しやすいので、タオルで水気を拭き取ったらすぐに保湿しましょう。肌の乾燥が気になる場合は、朝晩2回の保湿がおすすめです。

 

3. 生活習慣の改善

生活習慣の乱れは、ホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を過剰にする可能性があります。規則正しい生活を心がけましょう。

3.1 睡眠の質を高める

睡眠不足は、ホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバーを阻害する原因となります。質の高い睡眠を十分に取るように心がけましょう。寝る前にスマホやパソコンの画面を見るのは避け、リラックスできる環境を整えましょう。アロマを焚いたり、ハーブティーを飲んだりするのも効果的です。

3.2 バランスの取れた食事

脂っこい食事や甘いものの摂り過ぎは、皮脂分泌を過剰にする可能性があります。野菜、果物、たんぱく質などをバランス良く摂取するように心がけましょう。特にビタミンB群やビタミンCは、肌の健康に欠かせない栄養素です。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット:栄養素の働きと1日の摂取基準量

3.3 適度な運動

適度な運動は、ストレス発散や血行促進効果が期待できます。ストレスはホルモンバランスを乱す原因となるため、軽い運動を生活に取り入れてみましょう。ウォーキングやヨガなど、無理なく続けられる運動を選びましょう。

 

4. 衣服の素材選び

衣服の素材やデザインも、背中ニキビ・デコルテニキビに影響を与える可能性があります。通気性が良く、締め付けないものを選びましょう。

4.1 通気性の良い素材

化学繊維の服は、通気性が悪く、汗や皮脂で蒸れやすい傾向があります。綿、麻、シルクなど、天然素材の服を選び、肌への負担を減らしましょう。特に下着は、直接肌に触れるため、通気性の良いものを選ぶことが大切です。

4.2 締め付けないデザイン

締め付けの強い服は、摩擦を起こし、肌への刺激となります。ゆったりとしたデザインの服を選び、肌への負担を減らしましょう。特に、ブラジャーの締め付けは、背中ニキビの原因となることがあるため、自分に合ったサイズを選びましょう。

 

5. 背中ニキビ・デコルテニキビにおすすめの市販薬

背中ニキビ・デコルテニキビ対策には、ドラッグストアなどで購入できる市販薬も有効です。有効成分とその働きを理解して、自分に合ったものを選びましょう。

5.1 殺菌成分配合

背中ニキビ・デコルテニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、炎症を抑える効果があります。

成分名 特徴 商品例
イソプロピルメチルフェノール 殺菌作用と抗炎症作用を持つ
低刺激性で、敏感肌の人にも使いやすい
オロナインH軟膏
ペアアクネクリームW
ベンザルコニウム塩化物 殺菌作用に加えて、真菌の増殖も抑制する効果も
幅広いニキビに効果が期待できる
クレアラシル 薬用パ pimplesolution
ビフナイト

5.2 抗炎症成分配合

赤みや炎症を抑え、痛みやかゆみを和らげる効果があります。炎症がひどいニキビに有効です。

成分名 特徴 商品例
イブプロフェンピコノール 炎症の原因物質の生成を抑え、赤みや腫れを鎮静化する
ニキビの痛みやかゆみにも効果的
メンソレータムアクネス25 メディカルクリーム
ロキソニンSテープ
ジフェンヒドラミン塩酸塩 かゆみを鎮める効果
炎症によるかゆみが強いニキビにおすすめ
メンタームペンソールA
ウナコーワクールα

市販薬を選ぶ際には、自分のニキビの状態や肌質に合ったものを選ぶことが大切です。心配な場合は、薬剤師に相談したり、皮膚科を受診して医師の指示を仰ぐようにしましょう。

6. 皮膚科を受診する目安

セルフケアを続けてもなかなか背中ニキビ・デコルテニキビが改善しない場合は、皮膚科を受診するのも一つの方法です。自己判断でケアを続けると、症状を悪化させてしまう可能性もあります。特に、以下のような症状が見られる場合は、早めに皮膚科専門医の診断を受けましょう。

6.1 症状が悪化している場合

セルフケアを続けているにも関わらず、赤みが強くなったり、痛みや痒みがひどくなったりする場合は、症状が悪化している可能性があります。自己判断でケアを続けると、さらに症状が悪化したり、色素沈着を起こして跡が残ってしまうリスクも高まります。悪化していると感じたら、自己判断せずに皮膚科を受診しましょう。

6.2 広範囲にニキビができている場合

背中やデコルテなど、広範囲にニキビができている場合も、皮膚科を受診した方が良いでしょう。広範囲にニキビができている場合は、重症化する可能性もあります。また、セルフケアでは広範囲のニキビに対応しきれない場合もあるため、専門家の適切なアドバイスと治療を受けることが大切です。

6.3 ニキビ跡が気になる場合

ニキビが治った後も、色素沈着やクレーターなどのニキビ跡が気になる場合は、皮膚科で相談してみましょう。皮膚科では、ニキビ跡の症状に合わせた治療方法を提案してくれます。例えば、色素沈着にはレーザー治療、クレーターにはヒアルロン酸注入など、様々な治療法があります。

6.4 市販薬が効かない場合

市販のニキビ治療薬を使用しても効果が見られない場合は、皮膚科を受診しましょう。市販薬は、有効成分の濃度が低い場合があり、症状によっては効果が不十分なことがあります。皮膚科では、症状に合わせた適切な治療薬を処方してもらうことができます。

6.5 自分に合った治療法がわからない場合

背中ニキビ・デコルテニキビの原因や症状は人それぞれです。そのため、自己判断で治療を行うことはリスクを伴います。自分に合った治療法がわからない場合は、皮膚科で相談し、自分の肌質や症状に合った治療を受けるようにしましょう。

6.6 どの皮膚科に行けばいいか迷う場合

「美容皮膚科」「一般皮膚科」など、様々な種類の皮膚科があります。ニキビ治療に力を入れているクリニックや、自由診療で専門的な治療を受けられるクリニックもあります。どの皮膚科を受診すれば良いか迷った場合は、日本皮膚科学会のホームページなどで、近くの皮膚科クリニックを探してみると良いでしょう。口コミサイトなども参考にしつつ、自分に合ったクリニックを見つけましょう。

症状 受診目安
赤みが強い、痛みがある、痒みがひどい すぐに受診
広範囲にニキビができている 早めに受診
色素沈着やクレーターなどのニキビ跡が気になる 受診を検討
市販薬が効かない 受診を検討

上記はあくまで目安です。不安な場合は自己判断せずに、皮膚科専門医に相談するようにしましょう。

 

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